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日記やら感想やら。

【感想】舞台 魔法使いの嫁 老いた竜と猫の国

日時:2020/10/23 18:30開演

会場:紀伊國屋ホール

上演時間:約2時間半(休憩15分含む)

公式サイト:

mahoyome-stage.jp

 

あらすじは公式サイトで確認してね!と書こうと思ったら書かれてなかった……。

主人公チセが魔法使いエリアスに弟子(兼お嫁さん)としてオークションで買われ、弟子として成長していく話……ですかね。一言で纏めると。

チセが買われるところ〜老いた竜の話が1幕、猫の国編が2幕という構成でした。

 

わたしはアニメ本編視聴済、原作未読、去年の舞台第1弾は未観劇です。

 

チケットには整理番号が書かれていて、当日開演前に受付で座席番号が書かれているチケットと交換する仕組みでした。先行は収容率50%で販売でしたが規制緩和により一般発売後は収容率70%に変更していました。平日だったせいかそれでも人が少なかったかな。わたしの列は一つ飛ばしで座っていましたが他にも空席がちらほら。業種によっては外出に制限かかっているところもあるようですし、難しいですね。

 

 

※以下、個人の感想です。良かったこともいまいちだったなと思ったことも書いています。

 

 

エリアスは割とアニメの時のイメージに近かったです。声が良い響きで聞いていて心地良かった。エリアスは安心できる声がいいのでイメージ合ってて良かったです。*1

 

1幕は抽象的なシーンがちょっとわかりにくかったかなぁと思います。舞台上の表現だけではどういう感情で受け取ったらいいのかわからなかった。アニメは見てるのでシーン自体は勿論わかるんですけど、初見の人は大丈夫だったか気になりました。*2わたしが見た日は1幕の空気がちょっと停滞しているような感じを受けたので、わたしが集中して観れなかったせいかもしれません。あと、そこがどこなのかわかって立ってるのかな?と思ってしまうような演者がいてそこにめっちゃ気を取られ……ました……(わたしだってそんなこと気にせず観たい)。あと1幕は話短縮の都合かどうしてもチセの周りをいろんな出来事が通り過ぎていくという印象が強かったです。チセが経験するというのではなく。それで没入して観られなかったのかもしれません。ネビルが樹になった後のチセは気持ちが特にこちらに伝わってきて良かったです。あとドラゴンの子らめっちゃ可愛かった…!

 

2幕は一転、空気が張り詰めていました。何があったの?というくらい幕の最初から違ったように思います。アニメではカルタフィルスが好きなのですが、ネズミがどうなるかは興味があるけど個人としての命はどうでもいい感じが出ていて良かったです。顎のところで指をぱたぱた動かしていたのとか、良かったですね。あのキャラの可愛さを現実の人間が無理なく表現できるのか…?と少し心配だったのですがすっごく可愛かったので感謝です。ラストシーンも良かった。あまりネタバレしないように書こうとすると小学生の感想文になってしまう…。

マシューが愛する妻の薬のためにしていたことがわかるシーンの緊張感が凄く気持ちよくて好きでした。

でもでもとてもいい感じに空気が出来上がってたのに肝心の肝心の肝心なシーンで暗転中にゴッと舞台上で音がしてそれがめっっっっっっっっっちゃ勿体なかった……いや……客が言わなくてもわかってると思うんですけど勿体なかった……。あそこ客の集中が途切れないようにするにはスピード勝負ですよね。それ以外は2幕良かったんですけど……だから余計に勿体なくて……。

あとミハイル役の人に興味を持ったんですが、どこにどう興味持ったのか分析できるほどは出番がなかったのでまた何かで観る機会があればいいなぁ。

 

ところで今回やっと紀伊國屋ホールで貸し出しされているクッションにありつけたのですが次回から絶対借りようと固く心に誓いました。紀伊國屋ホールにあまり縁がなく、毎度のんびり入場したころにはクッション置き場がもぬけの殻でお尻が辛い思いをしていたんですよね。お尻すぐ痛くなる人はクッション借りた方がいいです。

*1:わたしは2.5次元舞台は既存のキャラクターそのままをなぞらなくて良いと思っているので、あまり原作(やアニメ)に近いかということはそこまで気にしていません。声も声優の真似をしなくて良いと思ってます。声を寄せるのであればそれは最後で、声真似が先にきてはいけない。血が通った人間がリアリティを伴って演じるとどうしても二次元とは乖離が生じるものだと思っているし、そこの差があるからこそ別媒体での表現がおもしろいなぁと思っています。ただひとつの役として筋が通って入れば良い。

*2:この作品に限らず、舞台だけ観てわかるように作るべきだと思っているので