【感想】フェイクスピア
日時:2021/6/5 18:00開演
会場:東京芸術劇場プレイハウス
上演時間:125分
公演詳細:フェイクスピア | NODA・MAP 第24回公演
いつものごとくネタバレをしている。
映像で観るばかりで現地で観劇は初めてでした、野田地図。凄く良かった。
あと白石加代子さんを一度生で観たいと思ってたのが漸く叶った。良かった。腰が重すぎるよわたし。物語の導入の話が嘘か真かわからなくて、帰ってからWikipedia見てしまった(笑)
タイトルからシェイクスピアで世間の風刺の物語かしらと思ってた自分の考えが浅はかだった。野田戯曲のカラクリに気づく瞬間が毎度好きで、今回も例に漏れず。途中途中ひっかかっていたことはあったけれど、知識として詳細を持っていなくて、もっと日本のことを知っておかないと駄目だな…と改めて思った。
高橋一生さんをあまり見たことがなかったのだけど(シン・ゴジラだけ…)、最初の方のシェイクスピア四大悲劇シーンで倒れるのが可憐で可愛かった…。前方席だったのでよく見えて…!
前田のあっちゃんは流石本店のセンターやっていただけあって、存在感ある…!本店ではあっちゃんが好きだったので、全力で頑張っている姿を見られて嬉しかった。舞台であんなに綺麗ではっきり通る声なんだ。
最後は本当に息が詰まって、あの緊迫感が永遠に続くかと思うほど長い時間に感じた。終わる先に何があるかを知っているから、終わりを迎えてほしくなかった。これ、わたしは生まれる前の話だからなんとかなったけど(それでもかなりしんどかったが)、記憶が濃く残っている人にはかなり辛いのではないだろうか。こんなに早く演劇にしてしまうんだと怖くなった。生まれていなかったわたしにはリアルタイムで真を見せられているかのように感じてくるしかった。終演後暫く放心していた。凄いものを見てしまった…。
最後の高橋一生さんの表情が凄く良かった。あの表情忘れられないな。
物語を受け取るだけで精一杯だったので、戯曲を読んでから改めていろいろ考えたい…。