ブログ名はいずれ考える。

日記やら感想やら。

数年前にフォトウェディングをしたはなし。

みなさんこんばんは。ezotanuです。
今から六、七年ほど前、連れと付き合って五年になったときにフォトウェディングをしました。
今日はその思い出話を。誰かのタメになる記事ではなく、ただの日記です!
※過去の話なので、現在とは違う点があると思います。

 

 

結婚式ではなくなぜフォトウェディングか

結婚式への憧れはありませんでした。人前、特に両親の前で誓いのキスなんて絶対にしたくなかったし、親への手紙も恥ずかしくて絶対に読みたくなかった。でもドレスは着てみたかった。オタクだったので、憧れの花嫁さんというよりはコスプレの一貫に近い心境ですね。着るタイミングがあるなら着ておこう、というか。成人式は興味がなくて欠席したので振袖を着るタイミングを逃したし(太っていたため写真も残したくなかったので前撮りもない。親も撮りたい時に撮ればいいじゃん?という感じ)、でもまあ袴を卒業式に着ればいっか!と思っていたら卒業式は劇団研究所の二次試験と被って出席出来ず袴を着られなかったので、行事に関連した装いを一度してみたかったというのもあります。
同じように連れも結婚式には興味がありませんでした。もうその頃わたしたちは一緒に暮らしていて、おそらくこれから先もずっと一緒だということもお互い感じていました。でも籍を入れたくても、哀しいことにわたしたちにはその選択肢が存在していません。なので気持ちの区切りとして写真を残すことにしました。

 

スタジオ探し
  1. ヴィンテージドレスの取扱いがあるスタジオを調べる
  2. ヴィンテージドレスで撮影 or 洋館で撮影できるプランのあるスタジオを洗い出す
  3. 各サイトに掲載されている写真をよく確認する
  4. クチコミを見る
  5. 3,4箇所に絞り込んで問い合わせ&資料請求

スタジオはだいたい上記の流れで探していきました。
最初は連れの希望でヴィンテージドレスでのプランを探していたのですが、洋館で撮影ができるプランを発見して、洋館!いいじゃん!と思ってからは洋館撮影プランもあわせて探しました。サイトにフォトグラファーさんごとのブログがある場合はそれも確認しました。何を重要視するかはそれぞれだと思いますが、わたしたちの場合は撮影場所≧フォトグラファー>料金、という優先度だったでしょうか。洋館・庭園・横浜・東京などいろいろスポットはありましたが、二人とも洋館に惹かれたので、その中で旧前田公爵邸に決めました。ヴィンテージドレスは結局無しになりました。ごめん…!笑

いくつか絞り込んだら、まず我々には確認しておかなければならないことがあったので資料送付依頼ついでに問い合わせました。
「ウェディングドレス二名で撮影は可能ですか?」
幸い問い合わせたところは全て、ドレス分の追加料金がかかるが撮影出来るとのことでした。
どうしてこんなことを問い合わせたかと言うと、今はどうだかわからないけれど、当時はまだホテルでの結婚式だと同性カップルは断られる場合があったからです。直接問い合わせして良くない返事をもらうのを心配する人たち向けに、代理で問い合わせしてくれる団体もありましたが、わたしがせっかちなので特に気にせず問い合わせました。ホテルじゃないし。フォトウェディングだし。色よい返事でよかったです。もし断られたらへこむところでした。いや……わたしのことだから怒りくるっていたかもしれません。笑。

 

打ち合わせ〜契約〜当日まで

最終的には撮ってほしいフォトグラファーさんのいるスタジオにお願いすることにしました。候補の中では一番料金が高かったんですが、どうしてもその人がよかったのと、サイトの雰囲気も一番良かったのが決め手です。正直、「一生 あなたらしく。」という言葉を最初に見たときから、すでに半分以上心は決まっていたように思います。

weddingphoto.onestyle.co.jp

打ち合わせの予約を入れて、二人で一緒にスタジオへ。オープンスペースで、二組まで同時に打ち合わせできるスタジオでした。式場などで打ち合わせする際に男女カップルと鉢合わせないように配慮してほしいという意見が同性カップルから当時あがっていたけれど、わたしたちは配慮なんかして欲しくなかったのでよかったです。腫れ物じゃないんだし普通でいい。奇異の視線に晒されることがおかしいので。いや、まあ、目出度い場で一ミリだって傷つきたくない気持ちもわかるけれど。まあ実際に打ち合わせスペースで鉢合わせたカップルが振り返ってこちらを見たのも視界に入ってはいたけど(笑)、単純に初めて見て驚いて、という感じだったので特に気になりませんでした。スタッフさんたちがテンション高くて、男女カップルとなんら変わりなく普通に祝福してくれて、何も心配いらないんだと安心しました。慣れているのかと思ったら同性カップルが申し込んだのはわたしたちが初めてとのことで、わたしたちが撮り終わって少ししてからLGBTプランが出来ていました。
確か、最初の打ち合わせで契約して、二回目の打ち合わせの時にフォトグラファーさんとどんな風な写真を撮るかとか、小物を持ち込む話とか、ドレス決めをしたように思います。ドレスの試着のときはみんなでキャッキャしながら決められて楽しかったなぁ。
契約してから当日まで数ヶ月あったので、エステに行ったり筋トレしたり、肌荒れしやすかったのでお高めの基礎化粧品を使ったりして散財しましたが、その準備期間も楽しかったです。

別に写真を撮ることは親に言わなくていいや(わたしがバイ*1であることも、連れと付き合っていることも言ってないし)と思ってたんですが、どうしても我慢できなくなって直前に母親に電話報告しました。父親にはまだ言っていないので父は愛娘のウェディングドレス姿の写真をまだ見ていません。ごめん……!言って大丈夫なのかがまだいまいちわかりません。むずかしいよカミングアウトは。人それぞれだからね。父方も母方も「結婚は?」とは一切口にしない家なので、そこは気が楽です。一度母方の遠縁から見合い話が来そうになって爆笑しました(事情知ってる伯母が止めてくれました)。

 

当日

午前中にスタジオに集合し、メイク&着替えを済ませて現地へタクシー移動しました。
一見ナチュラルなのにアイドルみたいにかわいいメイクをして貰って感動しました。わたしちゃんとすればある程度可愛いんじゃん…!!?(連れも希望どおり綺麗系で大人っぽくして貰っててめっちゃ良!!でした!!!)しかし魔法は一日だけで、わたしの腕ではあの日の再現は出来ません。プロ〜〜〜凄〜〜〜!
連れが高所恐怖症で、ドレスで足元が見えない中スタジオのスケスケの螺旋階段を降りていくのがまず第一のイベントで、みんなでわぁきゃあ言いながら降りてタクシーに乗り込みました。道路からタクシーの中の我々に気づいてテンション高く手振ってきてくれた外国人の方々がかわいくて嬉しかったなぁ。

現地についたらまず外で撮影したんですが、足元に蜜蜂がいて最初怖かったりとかドレスの裾が邪魔で上手く歩けなかったりだとか、そんなことまで含めていろんなことが楽しかったです。まだ暑い季節で、暑さに弱いわたしはよくがんばりました(笑)。最後の方は慣れないコルセットと重いドレスに二人ともヘロヘロになって顔がしんでいました。体力、想像以上に必要…!でも本当に楽しかった!うっかりすると惚気をだらだら書きそうで言葉を少なくしたらただの小学生の感想文みたいになってますが(笑)、本当に楽しかったので、いつでも見返せるように写真をスマホにずっといれてます。お互いに写真を撮られ慣れてないし、自撮りもしないので二人で撮った写真があまり無いんですよね。なので綺麗にしてもらった我々を写真に残せて余計に嬉しかったです。関わってくださった皆さんに本当に感謝です。連れがネットNGなので写真をお見せできないのが残念だなぁ〜。ワハハ。

大切な思い出になるので、迷っているならオススメです、フォトウェディング。
みなさんも素敵な日になりますように。

(ブログの締めの言葉って難しいですよね)

 

 

 

*1:わざわざ公言する必要もないのにこう書き残したのは、両性愛者は可視化されにくいからです。パートナーの性別によって同性愛者に見られたり異性愛者に見られたりする。本人の見た目の性別や、パートナーの性別によってその人の性的指向がわかるわけではないということを知って欲しくて書いています。わたしたちは存在するので。両性愛者のことに限らず、「可視化されていない」=「存在しない」と思っている人たちが減ればいいな〜と思います。