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日記やら感想やら。

【感想】奇想のモード

感想日記はいつも【感想】+公演名、展示会名にしようと思っていたんですが、拙い日記すぎて検索に引っかかるのが恥ずかしくなってきました!!どうしよう!!いや、見栄はって難しい言葉使うのも違うのでありのまま書きますけど!!
感想文レポート小論文などのものをほぼスルーして生きてきて(大学に行ってないので卒論もない!)アウトプットの練習をしてこなかったので、いつまで経っても小学校低学年の感想文みたいになる。未来に期待しよう。がんばってほしい、わたし。

 

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奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム
会期:2022年1月15日〜2022年4月10日

www.teien-art-museum.ne.jp

シュルレアリスムってあんまりピンと来ないんですが、なんとなく気になって今月行きました。もっと珍紛漢紛かしらと思ってたんですが結構面白かった。以下特に印象に残ったものたち。

 

・ブローチ(19世紀/イギリス/玉虫、10金、ルビー)
玉虫そのままで驚く。虫苦手なんですがマジマジと見てしまった。虫を…アクセサリーに…??

 

・ジョージ・ニースのジャケット(1930年代/猿の毛)
毛が黒々としていた。こうやって見ると猿の毛結構長い。具体的にはどの猿なんだろう。あまり動物園で猿をまじまじと見てこなかったので新鮮だった。今度動物園へ行ったらちゃんと見よう。

 

Chapter 1 が「有機物への偏愛」というテーマで、いまは倫理的にNGとなってきている生き物を身に纏うファッションアイテムが展示されていました。ここですでにエネルギーを吸われ始めるわたし(美術品とか、なんか、見るのに結構消費しませんか…?)。「生き物だったもの」って、なんか、エネルギーあるんだよな。

 

・纏足靴(19世紀末-20世紀初頭/中国/絹、木綿、革、刺繍)
3足展示されていた。知識としてはあったけど実物を見るのは初めて。長さが10cmほどしかなく、あまりにも小さかった……。これが1000年近く行われていた習慣というのだから言葉にならない。どうしてこんなこと思いついたんだろうか。

 

エルザ・スキャパレッリの香水瓶「Sleeping」「Snuff」(1939年、1940年)
Shockingも展示されていたけど、この2つが好き。Sleepingはパッケージも可愛い。
↓以下に写真あり。
https://www.metmuseum.org/art/collection/search/80093953

 

エルザ・スキャパレッリのイヴニング・ケープ(1938年/絹ベルベット、金糸、シークイン、ビーズ)

artsandculture.google.com

google、こんなページがあるの知らなかった!
馬車に乗ったアポロンの柄のケープ。シークインとはなんぞやと思って調べたら、スパンコールのことだそう。他にもイヴニングドレスなど数着展示されていた中で、これが一番好きだった。黒×金の組み合わせ好き。刺繍にかけた時間が想像つかず気が遠くなった。

 

・帽子飾り(1900年頃/鳥の剥製)
帽子に鳥を飾るのが流行ったころがあったそう。剥製というので生きている時の立体感そのままを想像していたら身体の途中で二つ折りにプレスされているように平らだった。この剥製は黒い鳥(名前何…?)で、尾羽が黒なんだけど青だったり緑だったりの艶めきがあって美しかった。いろんな角度から眺めるほど、この羽の美しさに一番興奮した。

 

他にはHarper's BAZAARやVOGUEの表紙や、ヴィヴィアン、マルタン・マルジェラ、ドルガバ、帯留、花魁が描かれている絵などがありました。昔のフランスの服飾についてなどの本もあって、ミュージカル「マリー・アントワネット」の衣装を思い出しながら見ました。アンサンブルさんで頭に船載せてる方がいらしたんですが、あれ、想像のものじゃなかったんですね…!

 

新館は近年の作品が飾られていました。写真撮影可だったので、気に入ったものを写真に残しておきました。羊の靴が特にお気に入り。欲しい。

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あまり美術館行かない人はわかってもらえると思うんですが、どうやって見たらいいのかわからないものってありませんか?特に惹かれないものは「ふ〜〜〜ん(よくわかんないや…)」とさらっと通りすぎてしまうんですが、もうちょっと楽しみ方を知りたい。どうしたら……、いや、それでもいいのか……?難しく考えすぎ?やっぱりシュルレアリズムってあんまりピンと来ないな。

 

 

今回初めての東京都庭園美術館でした。旧朝香宮邸である本館は写真撮影禁止で残念だなと思っていたら毎年建物公開展やってるんですね。こちらは写真撮影可とのこと。タイミングが合えばまた行こうかな。八角形の室内にドーム型の天井の書斎が特に好きだったな〜。子供時代は読書が趣味だったので、書斎って憧れます。

www.teien-art-museum.ne.jp